グループ連携によるマンション開発事業

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マンション開発事業

2016年にマンション開発会社および建設会社、2018年に管理会社がグループ入りし、
この3年ほどの間にマンション関連事業の幅を大きく広げたカシワバラグループ。
各社とも新たな環境のもと、それぞれの領域で事業拡大を進めているところだが、
同時にグループの総合力を活かす取り組みも始まっている。2019年夏、その最初の物件が竣工した。

  • 門田 貴嗣

    カシワバラ・デイズ
    東京支店
     

    物流関係の営業職からカシワバラ・デイズに転職して6年。首都圏のオフィスビルや賃貸マンションの管理を行う営業2課に所属して経験を積んできた。

  • 金子 素未

    カシワバラ・グラウンド
    開発事業部
     

    不動産関連の会社から転職。入社して間もない頃に今回のプロジェクトがスタートし、これが本格的に企画・開発を担当する初めての物件となった。

  • 西村 拓朗

    カシワバラ・コーポレーション
    経営企画室 室長
     

    全社予算の作成や進捗のモニタリングなど担当業務は多岐にわたる。カシワバラ・グラウンドの代表でもあり、このプロジェクトではグループ間の調整を担った。

  • 西脇 義則

    カシワバラ・コーポレーション
    建築事業戦略本部
    (旧トヨダ工業 建築部) 次長

    建築の仕事に携わって35年以上のキャリアを持つベテラン。通常は課長として部下を指揮しながら工事を進める立場にあるが、今回は自ら現場の最前線に立った。

駅から1分の
魅力十分な
マンション用地

東京都江東区、都営新宿線の西大島駅から1分。広さこそないものの、これほど好立地のマンション開発用地が手に入る機会はそう多くない。2016年、この土地が売りに出ているとの情報を得たカシワバラ・グラウンドは迅速に動いて購入に成功し、開発のプランづくりと実行体制の整備に着手した。 「同じグループなので自然な流れでトヨダ工業(現カシワバラ・コーポレーション 建築事業戦略本部)に建設を依頼したのですが、結果的にかなりの苦労をかけることになってしまいました。ある程度予想してはいたものの工事の難しさは想定以上で、西脇さんたち現場の頑張りがなければ完成できなかったかもしれません」(西村) 駅に至近。この土地の最大の魅力が、工事においては一転して悪条件になったのである。

工事を
難しくする
さまざまな条件

「この土地が面している明治通りは交通量が非常に多く、9路線も通っている都バスが5分、10分おきに行き交うほどでした。しかも片側2車線で路肩もないため、大型の移動式クレーンが設置できない。12階建てマンションの7階までしかブームが届かず、資材を上げるのにかなり苦労しました」(西脇) さらにいえば、朝はバス専用レーンが設けられるため、通常なら8時から開始できる搬入作業を10時頃まで待たなければならない。そのぶん工期が伸びてしまう。 西脇たちが厳しい工事条件と格闘し始めた2017年夏、マンションの企画を任されることになったのが金子だった。入社から半年ほど。企画に本格的に携わる初めての物件となる。さらに少し経ち、竣工後の販売先がグループ会社のカシワバラ・コネクトになることも決まった。

仕様決めなどを
自ら提案できる
貴重な経験

「弊社では開発した物件を他の法人などに一棟丸ごと販売することが多く、その場合、マンションの細かな仕様は買い主のお客様が決めます。今回は販売先がカシワバラのグループ会社になり、仕様決めなどを私たちに任せてもらえたので、外観や室内のデザイン、部屋の設備などを自分で考え提案できたのは貴重な経験になりました」(金子) 25m2のワンルームが各階に2戸ずつ並ぶ12階建て、全24戸の賃貸マンション。それが今回の物件の概要だ。金子は朝の出勤時間の人の流れや、地下鉄・バスの行き先および沿線にある企業などを調べ、30〜40歳代の単身者をターゲットに決めてデザインや設備の詳細を詰めた。数多くのマンション建設を手がけてきた西脇の豊富な知識も大きな助けになったという。

管理業務での
新たな展開の
きっかけに

竣工の半年ほど前には管理会社も決めなければならない。カシワバラは2018年半ばにマンション管理会社のカシワバラ・デイズをグループに迎えており、今回の物件の管理を同社に任せるのも自然な流れだった。 「私は賃貸マンションやオフィスビルの管理を担当する営業2課に所属しており、その関係で今回の物件の担当を任されました。(取材時点では)まだ入居が始まっていないので、清掃や警備の委託先といった管理体制を整える程度の関わりに留まりますが、これをきっかけにグループとの連携が広がればと期待しています」(門田) 分譲マンションを担当する営業1課では、管理を受けているマンションの大規模修繕工事でカシワバラ・コーポレーションを紹介したり、その逆の事例も生まれている。それを賃貸物件でも実現する手始めとなるのが今回の物件なのである。

誇りの持てる
グループ
連携の第一歩

カシワバラ・グラウンドの社長でもある西村は、カシワバラ・デイズとの今後の連携について具体的な期待を持っている。 「今は日常的な管理業務や家賃などの入金管理までですが、入居者の募集にも対応できる体制の整備を進めていると聞いているので、他社に販売するマンションでもカシワバラ・デイズを紹介しやすくなります」(西村) 一方、いくつもの困難を乗り越えてマンションを完成させたトヨダ工業(現カシワバラ・コーポレーション 建築事業戦略本部)の西脇は、今回の仕事を次のように振り返る。 「金子さんの頑張りもあって美しく仕上がったマンションの前の道を、多くの人たちが地下鉄の駅に向かって流れていくのを見て、これほど便利な場所に建てることができた価値の大きさと誇りをあらためて感じました」(西脇) このような仕事は、グループの連携があったからこそ実現できたのかもしれない。そして、今後の新たな展開の第一歩に過ぎないのも間違いない。

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